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書家 市川 雄大 Yuta Ichikawa
ご覧いただきありがとうございます。
ひとつひとつの作品のストーリーや創作の裏側、
書家としての考えを、心あらわに綴ります。


受容
約半年前に開催した、個展「片心」。 書を通して、ご来場いただいた皆さんとやりとりもしながら、 日常のなかでほっとひと息、心を通わせる時間を作ることができました。 初めて、個展をチームで運営し、1から空間をデザインするなど 挑戦に溢れた個展でもありました。 今回は、半年経った今だからこそ、向き合えることを綴ろうと思います。 展示直前まで起こっていた葛藤や、自分自身の「片心」の未完の部分です。 破れた作品 個展「片心」の額作品「今、」。 よく見ると、作品の一部が・・・。 余白だけでなく、線の一部も、破れている。 これは、意図的な表現ではない。 表装作業のなかで、破れてしまった。破いてしまった。 十分に乾燥させないまま、強引に表装作業を進めてしまった結果だった。 それを直す、あるいは作り直す時間はなかった。 「今、」だけじゃない。 パネル作品においても、展示前日まで粘った作品もあったが、 そんな状態でミスが起こらないはずもなく、 無惨に破れてしまった作品がいくつもあった。 書を書いて、作品として仕立てるところまでをひとりで行う。 自分の強みであり、特


個展「片心」作品集③
「帯」 300×420×50mm 墨・宣紙・羊毛筆・木製パネル おび。信頼し合える仲間・家族の連帯感をイメージして。 いつもはそれぞれがいろんな方向を向いているけど、いざという時は ひとつになって、同じ目的地に向かって全力で走れる素敵なチーム。 「唯」 270×270×30mm 墨・宣紙・鼬毛筆・羊毛筆・木製パネル 唯。唯我独尊。たったひとりの自分。ひとりひとりが唯一無二の存在。 個性に自信を持てているときも、孤独に苛まれるときも、唯ひとりの自分。 「照」 270×270×30mm 墨・宣紙・羊毛筆・木製パネル 少しまぶしいくらいの太陽。 書で、だれかの心を明るく照らす存在になれたら。 そう想って書き下ろした作品。


個展「片心」作品集②
「恩」 530×530×30mm 墨・宣紙・羊毛筆2本・木製パネル めぐみ。いつくしみ。 恩は、巡っていくものであり、巡らせるものだと思う。 「度」 330×330×20mm ボンド墨・宣紙・鼬毛筆・木製パネル 片心。無邪気さゆえの幸せ。 ものさしや単位を示すときに使われる文字だが、心や器量、人柄という意味も含まれる。(度量や度肝など) 「生」 270×270×30mm 墨・宣紙・羊毛筆・木製パネル 生きる。 日々、振り絞って、生きる。


個展「片心」作品集①
2026年3月に開催した個展「片心」にて 展示した作品を一覧にして掲載します。 個展に行きたかったけど、行けなかった!という方はもちろん、 個展にお越しいただいた方も、展示空間のあたたかな雰囲気を思い出していただきながら ぜひゆっくりとご覧ください。 「以心伝心」 それぞれ 270×270×30mm 墨・宣紙・羊毛筆・木製パネル 心を以て、心を伝う。 言葉にしなくても、互いの気持ちが通じ合う。という意味。 「機」 それぞれ 270×270×30mm 墨・宣紙・羊毛筆・木製パネル 片心。少しの心の動き。 心が動く機会は、今、その瞬間に訪れる。 その好機を掴めるかどうかで、きっと運命は大きく変わる。 「互に」(かたみ-に) それぞれ 270×270×30mm 墨・宣紙・羊毛筆・木製パネル 古語で「お互いに」「かわるがわる」という意味。 特に、2人の間での”愛情”や”気遣い”をもったやりとりを表現する言葉。


「自他共榮」
互いに信頼し、助け合うことができれば 自分も、世の中の人も 共に栄えることができる。 柔道の創始者・嘉納治五郎が提唱した理念。 作品の完成までに要した期間は、 最初にお話をいただいてから実に約5ヶ月。 私なりの「自他共榮」に至った物語を ぜひご覧ください。 腹を割って、互いの想いを知る【一字書 vs. 四字熟語】 私が書作品をつくる上で欠かせないのは「やりとり」。 作品に乗せたい想いをより深く、より鮮やかに想像して墨を磨ることを 何よりも大切にしています。 今回も、まずはそんなやりとりから始まりました。 作品「自他共榮」をご依頼いただいたのは 主に中小企業を対象とした経営コンサルティング会社を営む 岡島さんと児玉さん。 3人での初顔合わせ! おふたりへの第一印象はとにかく 仕事や、仕事を通じて出会う人への想いが熱い…! お忙しい中、終業後に時間を取ってくださり 気づけば終電近くまで語り合っていました。 その中でも、特に印象的だったのは ・関わっていただいた方や、お客様のご家族まで、幸せにできるような仕事をしたい! ・これからの挑戦を、社員一丸とな


"純粋さ"と"愛着"が原点。
「どうして書家になったんですか?」 初対面の方からは、ほぼ100%尋ねられます。笑 「子どもの時からずっと、文字を書くことが好きだったからです!」 いつもこう答えます。 でも、時に「なぜ自分は文字を書くことが好きになったのだろう?」と思うのです。 気付いたら、好きだった。...
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