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映画題字『骨なし灯籠』

更新日:4月22日


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熊本県山鹿市を舞台にした映画作品『骨なし灯籠』(木庭撫子監督)の


題字を書かせていただきました。



題字を書くにあたり、木庭監督と何度もやりとりさせていただき、


沸々と湧き上がる想いを「骨なし」と「灯籠」に分けて、それぞれに込めてみました。





「骨なし」



主人公「市井 祐介」が、死に場所を探す心境を文字に落とし込む。



もし、大切な人が突然いなくなってしまったら。



できるだけリアルに、想像してみる。



当たり前に一緒にいた家族、仲の良かった友人やパートナーも離れていく。



そんな時感じるのは、孤独か。怒りか。悲しみか。はたまた無気力か。




「市井」は妻を亡くしている。最も愛する者がいなくなることを考えると、言葉が出ない。



そんな心情にできるだけ寄り添いながら、でも、どこかで誰かが手を差し伸べてくれることを



少しだけ期待もしながら、書いてみました。





「灯籠」



お祭り。多くの灯籠の明かり。最愛の亡き妻の面影。



そして、自律して未来へ歩んでいく主人公。



そんなストーリーと「市井」の感情を心に描きながら。




自分が今繋がっているあたたかい人たちのことを思い浮かべて書いてみました。




ろうそくの火のような、灯籠の柔らかい明かりをイメージしたものと、



これからの未来に向けた余りあるポジティブなエネルギーが強調されたもの、



それぞれ文字に込めてみました。





僕だからこそ書ける題字


2023年、ふとしたきっかけから、監督の木庭撫子さんをご紹介いただきました。


東京と熊本で離れていながらも、オンラインのやりとりにて


それぞれの自身の作品へのこだわりと想いを共有するうちに意気投合させていただき、


作品の題字を担当させていただくことになりました。




いろんな感情が渦巻き、互いにいろんな想いを込めたくて、


もちろん、映画作品のタイトルとして、見やすさも意識しながら。


書いては意見交換し、書いては意見交換しての繰り返し。


たくさん試行錯誤もして、ようやく納得のいく題字となりました!


「骨なし」の題字だけでも、実はいくつものパターンを試しています!
「骨なし」の題字だけでも、実はいくつものパターンを試しています!

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木庭監督とのやりとりの一部。

物語のエピソードも踏まえて、最も作品の魅力が現れる題字とは何か。

互いに徹底して考え、想いを巡らせました。






東京での上映も決定!


映画完成後は、国内の試写会や上映の機会にお招きいただき、



木庭監督はじめ、プロデューサーや出演されている俳優の皆様とも交流させていただきました!



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(左)2024年2月に開催された東京での試写会にお招きいただきました!

(右)2024年7月、京都での私の個展にて。木庭監督に足をお運びいただきました!




そして、来たる2025年5月からはいよいよ、東京・恵比寿での上映が決定。



物語の舞台となった熊本では異例のロングランを記録し、



海外の映画祭でも高い評価を得てきた中で決定した、東京での上映。



『骨なし灯籠』の今後がとても楽しみです!引き続き応援しています!



映画の詳細はぜひ、下記のリンクからご覧ください!



『骨なし灯籠』公式ホームページ




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2件のコメント


Yuta Ichikawa
Yuta Ichikawa
5月13日

6/7(土)・9(月)には、僕の地元である調布市でも上映が決定しました。

また、上映に際して、舞台挨拶もさせていただくことに!

木庭監督と、予告編音楽を担当した同じく調布出身の豊田小太郎さんとともに、挨拶してきます!


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Yuta Ichikawa
Yuta Ichikawa
5月11日

お気軽に、感想や質問などコメントください!

「〇〇だから好き!」とか「どんな筆使ってるの?」など

ぜひフランクに書いていただけると嬉しいです!

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書家 市川 雄大 Yuta Ichikawa

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